和泉市の市役所移転を問う住民報道について思うこと

22:09:00
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和泉市 和泉シティプラザ
和泉シティプラザ
阪神強いなプラス氏撮影(CC BY-SA 3.0)
先日,Twitter上でぼやいたことですが,和泉市役所の建て替え候補地を問う住民投票について,もうちょっと丁寧に記事にしておこうかと思います。

私は堺市民ですから選挙で一票を投じられる立場ではありませんが,結果によっては割と大きく影響しそうな点がありますので,触れておこうかと思います。
今度の11月22日,和泉市では大阪府知事選に合わせて,和泉市役所の建て替え候補地を問う住民投票が行われます(ただし,地方自治法の関係で法的拘束力はありませんが)。

和泉市役所の建て替え候補地点としては2か所です。
  • 和泉中央のURが用意している土地
  • 現在の市役所の地点
それぞれのメリット・デメリットについては,市が広報の冊子を配布していたり,各地域で説明会を開いていたりしているそうですから詳しくはそちらにお任せとなります。

なお,地域説明会での質疑応答の内容は和泉市のHPに書かれています。

単純化してみたら?

極めて単純化したら次のような話になります。
  • 現状維持:和泉府中・市役所本庁舎,和泉中央・出張所
  • 移転:和泉府中・出張所,和泉中央・市役所本庁舎
単純化し過ぎかもしれませんが,どっちを選びますか? ということですね。

借地料のことをマスコミはなぜ報じないのか?

和泉市役所の借地料の件については,マスコミ報道の方が箝口令でも敷かれてるのかと言わんばかりの状況(ABCのキャストや読売のten.では一切出なかった有様)。

告示されたので突っ込みにくいのかもしれませんが,それが逆に公正な報道とは思えない印象です(府中の現地維持に誘導しようとしているのでは? とすら思えます)。

告示前とはいえ,和泉市役所敷地の借地料の件に切り込んだのは泉北コミュニティぐらいではなかろうかと思うのですが,在阪の主力メディアがその体たらくでいいのって気が?

市役所移転の総費用の検討は当然必要ですが,同時に借地料も無視してはいけない話のはずです。
一応,市側も借地料を圧縮する手立ては考えてるようですが,それも上手くいくかどうかは今後の動き次第といったところでしょう。

借地料は将来的に圧縮できる可能性があるとはいえ,その金額は駐車場を含めて約6200万円/年かかっているのが現実です。

一部の地権者は市側に土地売却の意向を示しているようですが,今度の投票の結果によっては「売却の意向? あれは嘘だ」なんてこともあり得るかもなと思わなくもありません。

投票結果はどう生きる?

中央への移転の得票数が3分の2を超えれば,まず,中央へ移転という方向で市と議会が協調して動くことになるのでしょう。

その場合にはシティプラザの出張所が無くなり,その穴埋め策の検討や府中の出張所の整備などが必要となるのでしょう。

もし,中央移転の方の得票数が3分の2には足りないものの過半数を得るようであれば,借地の部分を市へ売却促進させるための交渉のカードに使う可能性もあるかも。交渉に長けた人がいるなら,こんなにおいしいカードはまたとないでしょうし。

中央への移転票が過半数を割るようであれば,現地での建て替えで話が進みますが,総工費の上手い削減や借地料の低減策がどのようなものになってくるかというところでしょう。

社会科的には?

社会科的には,地方自治の時事問題の題材として使われる可能性はあるかもしれません。
市役所が移転されれば,地理の方で入試問題や実力テストのいい題材になってくれるでしょう。

私が問題を書くとすれば,新旧地形図を読み取って比較させる問題を作問します(あくまで市役所が移転して,1/25000地形図に反映された図郭が出版された時期以降ですから,まだまだ先の話ですが)。

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