大阪府中学生チャレンジテスト中2社会A問題の分析 その1

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今回・次回のエントリは,大阪府チャレンジテストの社会科の問題を分析してみたいと思いますが,社会科が出題されているのは中2のみとなっています。また,中2社会は社会の学習方法の進め方によってA~Cの3種類が用意されています。その中で,今回と次回のエントリでは中2社会のA問題を分析してみたいと思います。
一部に私なりの私見が入ると思いますが,その点についてはご容赦をいただければ幸いです。

なお,問題データ(PDF)は府教委のHPからダウンロードすることができます。ただし,国語の引用文や社会科の一部問題に引用されている写真はHPで公開するための著作権処理が行われていないようですから,秘匿処理がなされている点にご注意願います。

大問の単元構成

中2社会Aの大問の単元構成は次に示す通りです。
  1. 世界から見た日本のすがた
  2. 九州~中部地方
  3. 関東~北海道地方
  4. 近世の歴史

各大問の分析

大問1

大問1は,基本的な知識を問う問題と地図や資料を利用した問題からなっています。難易度的には,標準的なレベルであろうと思います。ただし,出題方法として,ちょっとどうかなと思った点も少なくありません。例えば,(2)④の資料の提示方法はちょっと分かりにくいのではないかと思いました。あの問題は,帯グラフを輸出で上下2本,輸入で上下2本の計4本を図示して,割合の推移を示す方が分かりやすかったかもしれませんけどね。

大問2

大問2は,地形・気候と農業を結び付けた問題が主となっています。思考・判断・表現,資料活用の観点からの問題が大半を占めています。大問2では,文章記述問題が1題出題されています。この問題は用いられている統計資料の違いはありますが,受験社会においては定番と言えるレベルの記述問題です
ただし,資料に良くないなと思われる問題が1つありました。(8)の工業地帯・地域のグラフは,大問の単元構成が九州~中部地方なのですから,京浜工業地帯を入れるのは,明らかに良くありません(それでGoサインを出したのはどうかと言わざるを得ない)。瀬戸内工業地域や北九州工業地帯(工業地域)を使うことができたわけですから,そちらのグラフを用いるべきでした難易度は標準ぐらいだとは思いますが,文章記述や思考・判断の問題が多いこともあるので,大問1に比べれば平均正答率は下降すると思われます

大問3以降は次回のエントリに続きます。

大問3・4の分析に関するエントリが書きあがりましたので,こちらにもリンクを貼っておきました。よろしければ,次のエントリもお読みください。また,府教委HPへのリンクを貼っておきました。

2015年2月16日追記 B問題の分析のエントリを書き上げました。A問題との共通問題も結構あります。リンクはここからどうぞ。

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