2016年度大阪府立高校入試・特別選抜社会科問題分析:その3(今後の対策など)

19:14:00
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学習 受験勉強 ラストスパート
前回・前々回で特別選抜の体裁・全体的レベル・各大問についてのコメントをしてきました。
今回は,今年の問題あたりを踏まえた,今後の傾向と対策あたりをちょろっと述べてみたいと思います。

いよいよ3月に入りましたので,最後の正念場です。

予想まではできませんが,他の教科に勉強時間を割かなきゃまずいという人にとっては,ある程度,内容を絞る助けにはなるのではないでしょうか。

同じ設問はまず出題されない(はず……?)

これまでの前期・後期でそれぞれ社会科が出題されていた時期では,前期・後期の入試問題は被らないように作問されているのが通例です。

特別選抜の解答になった用語とかは,重複防止の意味もあるので,一般選抜の方では使われない可能性が極めて高いはずです。
作問者の視点としてコメントすると,同じ年の入試問題で重複する問題を作ってしまったら,いくらなんでも芸がありませんので……。

もちろん,同じ狭い単元でも解答にならなかった用語・人名などの残りの内容は出題される可能性はあります。
それでも,一問一答レベルであれば,確実に出ないだろうという内容の絞り込みもある程度進められるはずです。

近い年度の内容と同じ問題も避けられやすい

基本的に,大阪府の社会科の入試はある程度の年度は被らないように作問されているのが,通例です。
ただし,社会では,稀に2~3年で再出題されたこともありましたが……。

基本的には近い年度の問題で出題されている箇所については,最低限の確認はしておくべきですが,他教科に爆弾を抱えていて社会に時間を割く余裕がないよという場合は,こういう割り切り方も一手ではないでしょうか。

問題を解く方向性

実は大問を始めから順に解く必要はある?

基本的には,次の考え方を意識して解くとよろしいかなと思います。
  1. 最初の1分程で問題全体をざっと眺めて,簡単そうな大問にあたりを付けておく。
  2. 簡単そうな大問から順に,一問一答レベルの語句・人名を答える問題や簡単な四択問題をスピーディーに処理する。
  3. 文章記述問題やややこしい正誤判別問題,ひっかけのある四択問題は後回しにすること。
  4. 答案の見直し(解答欄間違いがないか? とかのチェックを念入りに!)
受験においては,最初から順番に解いていかなきゃいけないという決まりはありません
まずは,ざっと問題全体を眺めてみて,自分にとって最も簡単な大問から手を付けることを意識しましょう(これは他の教科でも有用なはずです)。

一般選抜は昨年の後期型のような気が?

今回の特別選抜の問題は大問1が基礎レベルの小問集合だったので,最初にかたずけるのがベストの流れでした。

しかし,3月の一般選抜が特別選抜と同様に大問1が基礎小問集合として出題されるかどうかは,微妙なのではないかという気がします。

参考として,2015年度の大阪府後期の社会科は次のような大問構成でした。
  1. 日本地理(地形図)・歴史・公民,3分野融合
  2. 世界地理
  3. 歴史
  4. 公民
こういう大問構成だったことを考えると,私は,一般選抜については昨年後期的な構成になるんじゃないかなという気がします。

特別選抜のような作り方では,一般選抜の上位層にとっては簡単過ぎて点差が付きにくい

最初から順に解くことは,時に落とし穴にハマる可能性も……

塾講師をしていた頃を思い起こすと,惰性的に最初から順に解いてしまっている受験生は決して少なくないように思います。

最初から順に解き続けるのも一つのルートですが,早い段階でややこしい問題や文章記述問題などの難問に出くわしてしまうと,予想以上に解答時間を取られ過ぎ,気が付いたら解答時間が全然残ってなくて……なんていう状況に陥る可能性もあります(数学とかは後半の大問が要注意なのは間違いないのですが……)。

ややこしい問題はドンドン後回しにして時間に余裕を持たせる

文章記述問題は答案をしっかりと吟味して正答率を上げたいものです(最低でも部分点は取りに行きたい)。「て」「に」「を」「は」といった助詞の選択などで文の意味がガラッと変わってしまうこともありますので,ある程度は慎重に取り組みたいです。

そういう点からも,文章記述問題は,よほど簡単な問題ですぐ書けるよという設問でない限りは,後回しにした方が賢明でしょう。

ややこしい正誤判別問題は記号選択であっても,時間を少し多めにかけて正解したいところです。
そのためには,明らかに間違っている所をしっかりとチェックして弾いていくことが大切です。

そのための時間を確保できるよう,一問一答レベルや単純な四択問題あたりを正確かつスピーディーにテキパキとかたずけてしまいたいところです。

今回のエントリはだいぶ長くなってしまいましたが,ちょっとした問題を解く手順の意識にも目を向けることも大切ではないでしょうか。

今回のエントリは,ここまでとさせていただきます。

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