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文科省は今度,正式な教科として格上げされる道徳の指導要領案を作成し,現在,パブリックコメントを行って,意見を募集しています。
学校教育法施行規則の一部を改正する省令案等に関するパブリックコメント(意見公募手続)の実施について
内容をざっと読んでみましたが,特段変なことは書かれていませんでした。
私が思うに,今までできなかったことにようやく手を付けられたのかなという感じです。
本来,道徳の基本は家庭や地域社会などでのコミュニケーションなどで培われるもののはずですが,労働の多様化・共働き世代の増加,社会の価値観の変化(良い意味でも悪い意味でも)があって家庭できちんと何が良いことか悪いことかという観点というか考えが培われていないのかもしれませんし,トンデモな価値観に毒されてしまった大人もいないわけではありません。そういう大人の下では,子供や周囲も毒されてしまうこともあり得ます(「朱に交われば~」って話ですね)。それに,ひどいところは学校に本来家庭でやるべきこともすべて丸投げするようなひどい家庭もあるようですからねえ……┐(´д`)┌ヤレヤレ
また,2chの生活板とかではひでえ人がいるもんだと思わされる話(一部にはネタもあるでしょう)も日々紹介されています。
そういうトンデモな価値観をなくすためには,早いうちの教育で手を打つ必要があるはずです。「個性・多様性の尊重」という言葉はトンデモな価値観を認めるためのマジックワードではありません。これは大人世代(保護者含む)についても通用する話ですが。
かつて,私が中学生のころの道徳と言えば,某組織が作成した副読本を押し付けられ,読まされておしまいって感じでしたかね。この話は大阪に限ったことかもしれませんが,そういう特定の組織が作成した本だけを取り扱う「読み物道徳」の方が,よほど偏った考えを押し付けられていたのではないでしょうかね。その状況は,今では解消されていたと思いますが,堺市は変なところで相変わらずだなというところがあったりするので,どうなってるのかが気になるところではあります。
今回の教科化によって,教師は記述式での評価が求められますから,通知表などを書くのは大変な作業となるでしょう。しかし,今度教科化される道徳では,生徒とのやり取りの端々で生徒の心のシグナルというかSOSをキャッチできる1つの機会になるはずだと思うのです。現場の先生方におかれましては,その点を心に留めておいていただければと願う次第です。
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