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大阪市教委が中3対象の独自の学力テストを実施の方向性
今日の朝日新聞大阪版(14版)の35面に,気になる記事(「統一か独自か テスト対立」)が掲載されていました。大阪市教委は中3を対象とした5教科の学力テストを独自に実施する方向で動いているとのことですが,他の41市町村の教委とこの点で意見が対立していると報じられました。
たしかに,現在の大阪府中学生チャレンジテストは中1・2生が対象のテストなので,中3はどうするんだという疑問があるのは当然なのかもしれません。
しかし,中3が現在のチャレンジテストから抜けているのは致し方ない点もあります。そこらへんをちょっと考察してみたいと思います。
独自にテストを行う場合の日程について個人的な考察
1学期にテストを実施する場合
1学期中にテストを実施する場合,出題できる内容のほとんどは中1・2の内容になりますし,1月実施の大阪府中学生チャレンジテストから実施時期がかなり近いことも考えれば,市教委のテストの出題内容自体がチャレンジテストと変わり映えさせられなく,市独自でテストを行う必要性に欠けるのではないかと考えます。2学期にテストを実施する場合
2学期に行われる校内実力テストのうち1回を新テストに振り替えて実施するのが一番現実的だろうと私は予想しますが,2学期は定期テストと校内実力テストが毎月のようにありますし,体育大会などの学校行事などもあって現場は大変なはず。それに,テスト実施日を市内で原則統一することも必要になるでしょう。社会に関して言えば,2学期以降での実施であれば地理・歴史は全範囲となるのは当然ですが,実施時期によって公民がどこまで出題できるかという点が大きく影響します。9月初旬実施なら,公民は出題不可能ですし,12月の冬休み直前なら国会か内閣ぐらいまでは出題できるかといった感じで,出題内容に大きな影響が出ます。
3学期にテストを実施する場合
私が思うに3学期のテスト実施は厳しいだろうと思います。実施するとしたら1月の冬休み明け直後に実施となるでしょうが,私立専願を既に決めた生徒にとっては独自テストを受ける意味はありませんし,2月の特別選抜に出願する生徒にとっては,出願時に提出する内申書に間に合うかどうかといった問題も起こりかねません(3月の一般選抜には間に合うでしょうけど)。最後に
「独自でテストを実施しますよ」ということ自体は悪いことではありませんが,採点~成績処理・返却にかかる時間,成績評価との兼ね合い,他の地域で行われるテストとの整合性もよく考える必要があると思います。興味を持っていただけたようでしたら,下の3つのバナーのそれぞれをクリックしていただけたら幸いです。また,他のブログを探す一助としていかがでしょうか。
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