大阪府中学生チャレンジテスト中2社会Cの調査結果の分析

10:18:00
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前々回のエントリ前回のエントリに引き続き,今回はC問題の集計結果を確認していきたいと思います。

気になった設問の集計結果

大問1

大問1は地形図の読み取り問題でした。全体的に正答率は高かったです。
  • (4)→文章記述問題ですが,正答率が46.4%で無回答率が22.7%でした。正答率が高かったので概ね問題はないのかもしれませんが,問題用紙の地形図の印刷が鮮明だったかどうかは気になります情報公開で入手できたものは地図記号が不鮮明なものも結構ありましたので。
(4)はおそらく,正答率の数字から類推するに「田や森林の減少」と「建物or住宅地の増加」が書けていれば可となっているのでしょう。さすがに荒れ地までないと駄目だということであれば,このような正答率は出ていないはずでしょうし。

大問2

大問2は世界の古代文明~古代の日本に関する問題でした。大問の前半は正答率は高めでした。後半あたりは正答率が少し低めとなっていました。
  • (3)②→「十七条憲法」を問う問題ですが,正答率が55.6%で無回答率が21.7%と高めでした。重要用語を暗記できていないものと考えられます。
  • (3)③・(4)→ともに正答率は40%台前半でした。年代の並び替え問題は,できごとや文化などの前後関係をよくつかんでおきたいところ。通史の歴史マンガなどで流れを押さえておくとよいのではないでしょうか。
  • (5)①→正答率が21.9%と低かったです。「4人の娘」に着目して道長の選択肢であるア・ウを残すところまでできていた人は多かったですが,「子どもは母方の親族(外戚)が育てた。」というところに着目できたかどうかでしょう。誤答のア(55.1%のが選択)に引っかかった人はおそらく「妻の父は夫を援助し,」という文言に引っかかったものと思われます。

大問3

大問3は中世の日本・世界に関する問題でした。正答率は50%超えと50%未満がおおよそ半々ぐらいでした。

  • (3)→鎌倉時代の文化についての問題ですが,正答率は29.1%と低かったです。誤答としては45.3%の人がイの『源氏物語』(平安時代の紫式部が書いたもの)を選んでいました。『平家物語(鎌倉時代の軍記物の代表作)と混同してしまっている人がとても多いようです
  • (5)→正答率は23.6%でした。おそらくイは選べたもののエを選べた人が少なかったのではないでしょうか。なお,アは頼朝の死後しばらくしてからの時期ですし,ウは頼朝の時期からです。
  • (6)→正答率は33.4%でした。大問2の方でも述べましたが,できごとの前後関係は正確につかんでおきたいところです。このような問題を得点できるかどうかが差の付けどころと言えます。

大問4

大問4は近世の日本・世界に関する問題でした。正答率は50%超えのものも5小問ありました。

  • (2)→南蛮貿易の相手国(ポルトガル)を答える問題ですが,正答率は38.9%でした。無回答率は9.1%しかなかったので,思いつく国(イギリスとかかな?)を書いた人が多かったのでしょうか。南蛮貿易はキリスト教(カトリック)の布教とセットということも押さえておくと,今後の勉強もはかどるのではないでしょうか。
  • (6)→正答率は42.7%でした。信長の政策と他大名家が分国法を制定した時期の前後関係がつかめていないようです(アが20.4%,イが19.4%)。織田信長は戦国時代の大名の中では若い人物ですから,分国法が今川氏や武田氏によって制定されたころに比べればまだまだ後ということになります。
  • (8)→正答率は23.4%でした。歴史の問題であっても地図上の位置を選択するというのは,定番の1つです。教科書の地図とかをよく見ておきましょう。
  • (11)→正答率は28.2%でした。やはり,年代の並び替え問題の正答率はどの大問でも低かったです。

まとめ

全体的に,歴史が多めの構成でしたが,重要用語を暗記できていない,できごとの前後関係をつかめていないなどの課題が見受けられたように思います。ここらへんをうまく立て直せた人は,社会で高得点を取れるようになるのではないでしょうか。

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