原山公園の再整備計画について：その1（疑問点：高低差・駐車場編）

近大病院の泉ヶ丘移転に伴って閉鎖される泉ヶ丘プールの移転場所として原山公園が決定されたことについては，以前のエントリで述べてきました。

その原山公園の再整備計画について堺市は再整備基本計画の案を策定し，市のHPで公表しました（実際の案は下のリンク先をご参照ください）。

原山公園再整備基本計画（案）（堺市HP・報道提供資料・PDFファイル）

複数回にわたって，この計画についての感想を書いていきたいと思います。
この計画については，後日，パブリックコメントが行われる予定にもなっていますので，意見を出す際の参考としていただければ幸いです。

この基本計画は地図上だけで策定されたのでは？

まず，計画を読み進めていくと，原山台や庭代台（原山台寄りの地域）にお住まいの方はあれ？　と疑問に思うかなと思われます。
というのも，実地を見分して策定したものではなさそうだと感じたからです。

その理由として，かもめ公園～原山公園の間に見られる敷地内の高低差が考えられていない点を指摘します。

現状でも，かもめ公園と原山公園（再整備計画で交流広場になる予定の場所）でも高低差は数mは確実にあるはずです。

かもめ公園入口から撮影した原山公園の一部
写真撮影地点：歩道，写真中央部：二輪車用通路

また，栂・美木多駅かガーデンシティ栂を抜けて原山公園に向かう場合，歩道橋を渡り終えた段階から歩道・自転車側の通路が分離されていますが，かもめ公園あたりですでに2つの通路間でそこそこの高低差が生じています。

駐車場整備計画はこんなのでいいのか？

計画によると，駐車場はため池に水上デッキを設置してそこを駐車場にするとのこと。
でも，同時に，次のようなことも書かれているのです。

＜利用イメージ＞

ため池の水面を利用したレクリエーション

修景を楽しみながら憩い交流できる空間を創出
(例:カフェ、レストラン)

これでは駐車場の台数も大した台数は確保できないでしょうし，今後の計画によっては接触事故とか起きた場合にどうするんでしょうか？
というか，ため池の上に駐車場という発想がそもそもどうなのか？

隣接した府営住宅の用途廃止分を買収して駐車場にすべし

幸い，隣接している原山台3丁の府営住宅の一部の棟が用途廃止で解体されていきます。
3丁の解体される棟の中でも1棟・2棟の敷地は原山公園に隣接した場所です。堺市はここを府から買い取って駐車場として整備するという方針ぐらい打ち出せないものなのでしょうか？

パブリックコメントに供するまでにでも，府に一部用地の買い取りを打診するぐらいはできるんじゃないでしょうかね？　その分の予算が増えるのは否定しませんけども……。

どのみち，栂・美木多駅周辺は駐車場不足なわけですから，1棟・2棟の敷地を買収して，立体駐車場にするぐらいで構わないと思いますけどね。