【2017年度入試】大阪府立高校入試・特別選抜社会科問題分析:その1(入試の体裁・解答形式・配点)

20:28:00
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高校入試 合格祈願
一昨日,大阪府立高校の特別選抜入試が行われました。
3100人が挑む 大阪府内の公立高校入試 特別選抜スタート(産経WEST)

一般選抜を受験する人は,今日の新聞に掲載されている問題をよくチェックし,実際に解いてみると良いかなと思います。
とはいえ,大問1のアレはどうにかならんものかとは思いますが……。

特に,一般選抜のA・B問題採択高校を受験する人にとっては,出題傾向の分析の点においてかなり参考になると思います。
ぶっちゃけて言えば,一部教科に関してはここはもう出ないだろうなという部分を把握できる,またとない機会でもありますので。

さて,入試問題の方は今朝の朝日新聞にて入試問題と解答が公開されていたものを見てのコメントになりますので,体裁の方については,昨年の問題(府教委HP)を閲覧したものと突き合わせての推測となります。
その点については,悪しからずご了承ください。

体裁について

入試分析
昨年と同じく,問題用紙はA3・2枚と考えられます(両面印刷かどうかは不明)。
A3の左右で基本的に大問が1つずつという構成なのですが,今年は大問3が若干少なめで,その分として大問4がA4・1ページ分をちょっとオーバーして食い込んでいる感じであると考えられます。

内容について

今年の特別選抜の社会科は4大問構成で,昨年同様の構成です。
各大問について大まかにまとめたものが次の表です。

分野 小問数 配点(点) 内訳(小問別解答区分)
大問1 日本地理・歴史・
公民(政治・国際)
10 10 記号10,用語0,文章0
(10点,0点,0点)
大問2 世界地理 6 12 記号4,用語2,文章0
(8点,4点,0点)
大問3 公民(政治・経済) 7 11 記号3,用語4,文章0
(3点,8点,0点)
大問4 歴史(飛鳥末期~明治) 7 12 記号4,用語2,文章1
(5点,4点,3点)
合計 30 45 記号21,用語8,文章1
(26点,16点,3点)

表を見てもらえれば一目瞭然ですが,特別選抜の社会科は記号選択問題に割合が偏りぎみです(とはいえ,昨年度よりは少々落ち着いた感はありますが)。
解答例から考えるに,大問4(4)②ⓑは記号選択と文章記述の完答問題だと考えられますが,上の表の分類では文章記述問題と判定しています。
約58%が記号選択,約36%が用語・人名の解答(時差の解答含む)で占められており,一般選抜よりも記号選択に大きく点数が偏っていると言っても良いでしょう。

小問数から見れば,地・歴・公はおおよそ均等に割り振られているとは言えます。
問題のレベルはおおむね基礎~標準レベルが中心で,ほぼ前年と同様ですが,地理のグラフを農産物・農作物のグラフを用いた問題は難度が高めだったと考えてよいでしょう。
一部小問の難度は昨年度よりも少々上がった感はありますが,全体の小問数が減った点を考えれば,試験の難度自体は昨年とそう大差はないはずです。

昨年度からはどう変わった?

なお,昨年度は記号選択が25小問,用語・人名回答が9小問,文章記述が1小問でした。
昨年度に比べれば,小問数自体の減少に加え,記号選択問題の比率もそこそこ減少しています。

具体的な各大問についてのコメントは,昨年度と同様,次回に回したいと思います。

最期に

基本的に,特別選抜の問題は一般選抜の問題がどのようになってくるのかを考える上では非常に示唆に富んでいるものだと思います。

しかし,英語C問題を受験する人は特別選抜の英語を解く必要はありません。
国・数は難度の違いはあるでしょうがB問題はサッと流す程度に解いてみると良いかなと思います。
ササッと流す形で解いてみて高得点が取れるように持っていきたいものです。
C問題を受験する人で特別選抜を解いてみようという人は本来の試験時間よりも解答時間を短縮して取り組んでみると良いかなと思います。

余談:最期の実戦的練習にはコレをどうぞ↓

過去問に慣れてきたら,実際の時間配分も考えた実践的な練習が必要です。
なお,訂正情報が出ていますので,リンク先(英俊社HP)もご参照を。


(追記)続編その2が書き上がりましたので,その2もよろしければお読みくださいm(_ _)m

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