和泉市庁舎の住民投票結果について

和泉シティプラザ
阪神強いなプラス氏撮影(CC BY-SA 3.0)

「移転新築」が過半数　和泉市庁舎住民投票（YOMIURI ONLINE）

先日の大阪W選挙と同日実施された和泉市庁舎の移転か現地での再建かどちらかを問う住民投票が行われました。

結果としては，和泉中央への移転支持票が過半数を獲得しました。
ですが，3分の2を確保するには至らず。

ということで，市長と市議会がどういう結論を出していくのかが今後の和泉市議会での議論・意見調整が注目されます。

これでも現地建て替え推進するの？

和泉市の辻市長は中央への移転票が3分の2に達していないということで現地での建て替えを推進する立場を堅持していますが，今後，市議会での移転賛成派の議員・会派との意見対立は避けられなくなりました。

今後の市議会での議論や現地での借地の件の行く末が大変注目されます。

現状の和泉市役所では駐車上の要地を含めて，市役所の敷地に借地が少なからずあり，その借地料は現在年間約6200万円かかっていると報じられていました。

高層化などで借地自体を減らしたり，売却交渉を進めて借地を減らしたいのでしょうが，そんな簡単に話が進むかどうか自体が疑問な気がします（以前の報道でも1人は確実に売らなさそうな感じでしたが……）。

中央のURの土地の方が交渉期限があるとはいえ，確実に買収できるはずです。

たしかに，市庁の移転などの案件は議会で3分の2以上の賛成が必要な議案です。
しかし，中央への市庁移転が過半数を獲得したという民意を考えれば，和泉中央への移転を中心に検討するのが筋なんじゃなかろうかと思います。

和泉市の人口の重心は年々，和泉中央の方へ移動していることに疑いの余地はないでしょうし。

行きつくところまで行き着けば……

これは今後の市長の議会運営次第ですが，下手すれば市長へのリコール運動が起こる可能性があり得るかもしれません。
他にも市長への不信任決議の議決もあるのですが，こちらはかなりハードルが高いので難しいと思われます。

和泉中央への移転賛成派の市議が過半数を占めていれば，予算案の審議で現地建て替えの予算をバッサリカットなんて荒業も起こり得ます。
本当にこの問題，どう決着が付くのでしょうか？

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