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2016年度入試は,大阪府の英語C問題(発展的問題)はこれまでの国際教養科・文理科レベルの問題(前期B)がベースであろうというものでしたが,次年度からのC問題は英問英答問題になり,リスニングの分量が増加する見込みです。
英語の新C問題の採用校については,府教委HPでは次のように記しています。
グローバル・リーダーズ・ハイスクール10校及び国際文化科やグローバル科の設置校などが選択することを想定しています。ということですので,文理科設置校などは確実に新C問題を採択してくると予想されます。
(2016年7月17日改訂)文理科設置校以外の上位校は,昨年,英語C問題を採択してきた高校はごく一部を除いて,そのままC問題を採用している状況です(詳しくは府教委の資料・PDFファイルを確認してください)。
まず,中3までの内容を早急に学習し終えたい
新C問題に対応するには,何より中学英語の内容(文法レベル)を早期に消化してしまうことは必須です。その上で,中3生の府立高校上位狙いの人はC問題対策を目標として学習を進めていきたいところです(英検2級を取れれば御の字)。
中1・2は行き着けるところまで行く形で勉強を進めると良いでしょう。
英検2級合格を狙っていきたいところ(やはり当日8割読み替え確約がとても大きい!)。
単語集(2016年4月13日改訂・追記)
府から英単語集を編さんして各市町村教委に配布するとのことですが,英単語集については,府教委のHPに公表されていますので,あらかじめ参考にしてください。府教委HPに掲載された英単語集の内容は,単語・品詞分類・用例などが記載されていますが,正直な話,動詞にの部分の使い勝手はあまり良いとは言いにくいです(4月12日付けで改訂版・正誤訂正表も発表されていますので,両方とも要確認です)。
入試英語の必須資料ではありますが,使い勝手はコメントしにくいです。定評がある次のような単語帳あたりを使っていくのが望ましいでしょう(それに府教委の単語集のみに掲載されているものを追加する形で学習する形がベター)。
文法対策(2016年7月17日文言修正)
単語・熟語を増強していけば,ある程度は何とかなりますが,C問題対策を考えるということになると英文法も中学レベルは早く終わらせてしまいたいところです。そういう時のために速習用の書籍で中学英語の文法内容を早く学び終えてしまいたいところです。
なお,英文法を学習するときは英作文に繋げられるように意識して勉強することが大切です。
そういう意味で,次のような書籍は使いやすいのではないでしょうか。
1冊目は,東進でおなじみの安河内先生のものです。演習問題も豊富ですので,安定して使うことが可能だと思います。2冊めは,大学受験の方に定評のあるZ会による中学英文法の参考書です。
安河内 哲也
西東社
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渡辺いづみ
Z会 (2012-04-07)
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上の2冊か,もしくは「塾で教える高校入試 英語 塾技63 新装版 (シグマベスト)」あたりに進んで行けばいいのでしょうが,やはり文理学科をはじめとする府立高校の上位校を狙う場合は,リスニング力の強化などやらなければならないことがたくさんあります。
英作文対策については,上の文法書で基礎的な文を書けるようにし,下のC問題対策の書籍でしっかり学習すればいいと思います。
なお,文法面が終われば,長文対策やリスニング対策など移行することになりますが,長文対策は次の節を,リスニング対策については後の節を参照ください。
長文対策
五ツ木の模擬テスト会とか,校内実力テストとかは通常通りの型で出題されるでしょうし,一般的な英語長文対策については,次の2冊で十分かと思います。
大岩 秀樹 安河内 哲也
ピアソン桐原
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あたりが良いかなと思います。
ただし,最初の超基礎編でも先に文法を終わらせておかないと,結構後に学習する内容がいきなりポンと出ていて「なんじゃこりゃ?」となってしまうこともあるので,その点には注意が必要です。
リスニング対策(2016年7月17日文言修正)
リスニングは次年度のC問題から英語の点数に占める割合が約3分の1となるとのこと。リスニング力強化も早期から対策を打っていきたいところ。
段階を追って仕上げていくことが必要です。
くもん出版
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上の2冊あたりで,基礎からある程度のレベルまで引き上げた上で,より実践的な練習を行っていく必要があるでしょう。
ただ単に問題を解いて答え合わせをしてというだけでなく,英文のテキストを見ながらで構わないのでCDの音声について一緒に真似て発声をする手法(シャドーイングorシャドウィングと言います)を併せて行うのが良いでしょう。
リスニングの実戦型問題集ですが,今のところ,2017年度C問題対策を銘打っているのは次の1冊だけです。
超英塾
超英塾 (2015-09-21)
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いずれ,このシリーズの続編が発刊されたり,別のメーカーさんからも大阪のC問題向けリスニング対策本が発刊されていくでしょうから,確認ができ次第,追記していきます。
なんと英俊社から英語C問題対策問題集が発刊!(2016年7月12日追記)
これは予想していなかったことですが,英俊社から新英語C問題対策のための問題集が発刊されていましたので,紹介させていただきます。上の節で紹介している超英塾のロングリスニング対策の参考書と併せて練習をやりこむことで,実戦力の強化を図っていきたいものです。
上位校狙いなら中3内容をかたずけて,まず英検2級の確保を
中3内容を早くに終わらせて,次はどうするかというと英検2級の確保が目標となります。その理由としては,大阪府教委のページに書いてあるのですが,英検2級が確保できれば当日の試験が不調でも8割の得点に読み替えてもらえるからです。
ただ,前期の特別選抜でも同率の8割読み替えというのはちょっと納得いきませんけどね……。
試験の難易度の問題もあるので,そこを加味した読み替え率を設定するよう制度改正が必要だとは思いますが……。
やはり,いざという時の保険は確保しておきたいものです。
中3生であれば,英検2級が確保できれば御の字でしょうし,準1級(満点読み替え)を狙うのは,さすがに他教科の勉強時間も加味すれば特異的に英語ができる人でない限りは非現実的と思います。
内容的にも大きな壁が立ちはだかると言われています。
ですが,新中1・中2で英語が得意な人はさらに上を目指していくのもありかもしれません。
英検2級対策本(2016年7月12日修正・追記)
英検2級対策として定評のある本は,次のようなものかと思われます。旺文社
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次の書籍は,今年からの新試験対応版となりますので,英検2級対策のためには欠かせない1冊と思います。
中古で旧版が出品されている場合もありますが,試験の構成自体が変化していることを考えると,中古の旧版を買う必要はないでしょう。
旺文社
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英検以外に読み替え対応がある外部検定としてはTOEFL iBTとIELTSがあります。
府教委HPで確認できるのですが,この両者の外部検定では英検と違い,9割読み替え対応も設定されています。
IELTS対策
IELTSは,日本では英検協会が窓口となっているだけでなく,大阪で試験会場が設けられています。TOEFL iBTも会場は大阪には結構あるようですが,会場によって集中して受験できるかどうかの差が激しいとのもっぱらの噂……。
IELTSに関しては,良書が出ているようですので紹介しておきます(厚さ・ページ数も半端なものではないですが……)。
ケビン・ダン
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セーラ森川 ルーク・ハリントン 平岡麻里
ディーエイチシー
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ブリティッシュ・カウンシル
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IELTS対策としては単語帳もあるのですが,TOEFL対策用のものでもIELTS対策に使えるというレビューがあったものを紹介しておきます。
神部 孝
旺文社
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TOEFL iBT,IELTSといった外部検定は英語圏の大学・大学院に留学する場合に受験して留学先にスコアの提供が必要となる試験ですので,当然,その難易度は半端なものではありません。
将来,英語圏の大学・大学院に進学したいんや! という受験生にとってはチャレンジしてみる価値はあるでしょう。
中でも,文理学科の高校ではTOEFL iBTにチャレンジするといった取り組みも行われています。文理科各校の英語強化の取り組みについては大阪府教委の資料(PDFファイル)にまとめられていますので,余裕があればそちらも参考にしてください。
また,高校受験以降の大学入試においても,4技能型の外部の英語検定を活用する流れが出てきています(私立大学は有名大学で活用事例が増えつつありますし,国立大でも筑波大などで活用が始まっていくとのこと)。
この項目では,府立高校に活用されるIELTSを中心として話を書きましたが,他にもTEAPであったり,GTECだったりとこの手の試験は様々にあります。
どのみち,文系に進むにせよ,理系に進むにせよ,入試やその後の大学生活で英語から逃げることはほぼ不可能ですから,英語は最低限できないと地獄を見ることは間違いありません。
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