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なかなか,国語は得点にムラが出やすいという中学生の人は少なくないと思います。
定期テストは得点取れるんだけど,実力テストや外部模試になったらサッパリ……,なんていうことを感じている人も少なくないと思います。
じゃ,何でそんなことが起きるのでしょうか?
ちょっと,その点について考えてみましょう。
定期テストは学習した内容から出る
学校の定期テストは,基本的にこれまで授業で教えた内容から出題されるものです。もちろん,出題する先生によって,出題傾向などにそこそこの癖は出てきますが,授業で触れた内容から出題されるという基本は変わりません。
なので,テストに出るポイントは端から分かっているようなもの。
それまでの授業で書き上げたノートや教科書への書き込みとかをよく確認することをベースにし,あとは,教材会社が発行している評価教材であるバラテスト(生徒さんとかでは白プリントと呼ばれる方が多いか?)を周回しておけば,基本的にある程度の得点は狙えるわけです。
プラスアルファになる場合は,国文法のワークとかがテスト範囲に指定されていたときぐらいでしょう。
あとは,定期テストの対策ワーク教材でもやっておけばというところです。
塾であれば,それに過去問ベースの専用教材の演習か塾用教材会社が作りこんだ対策ワークが追加される形になるでしょう。
それでは,実力テストや外部模試・入試ではどうなるでしょうか?
実力テスト・外部模試・入試本番は定期テストみたいに甘くない
実力テスト~入試本番は初対面となる文章を読解しなきゃいけない
実力テスト・外部模試の場合は,定期テストみたいに甘い形で得点することはできません。国文法や漢字などの知識系の問題はともかくとして,文章読解では初めて読む(はずの)文章を読み解かなければなりません。
また,2016年度の大阪府立高校入試の国語C問題はかなり難しかったとのことで得点率はかなり低かった模様です。逆に言えば,ちゃんと読解力を引き上げておけば,一気に点差を付けられるチャンスとなるわけです。
そういった点も意識して,知らない文章が出てきても対応できる,読解方法の定石を会得していきたいものです。
「なんとなく」とか感覚に頼って問題を解いていた人は解き方自体を改めましょう。
塾に通ってる人,国語の先生は定石を教えてくれてますか?
塾で読解方法の定石をきちんと教えてもらえるところは良心的ですし,信用に値します。ただし,定石にあまり触れていない塾講師の人もいるかもしれません。
特に,メインが他教科だけど国語を受け持っているという人の場合は,定石にあまり触れていない可能性があるかもしれません。また,「新聞や本をどんどん読んでいけば国語の成績は上がる」と言っている人には要注意です。
もちろん,この方法は文章の背景の知識は身に付いていく点は否定できません。
ですから,多少の効果はありますが,読解の定石を身に付けてからでないと,得点力強化には結びつきにくいです。
そういう場合であれば,少々値は張りますが,自身で参考書を使って読解の定石を会得した方がいいのは間違いないでしょう。
参考書の紹介
それでは,肝心の参考書を紹介してみたいと思います。読解の定石を会得するという点では,現時点では出口汪氏の書籍が定石かなと思います。
もちろん,出口汪氏の参考書には賛否両論が出てくることは間違いありませんが,読解の定石を会得するという点では,高校受験国語の参考書・問題集の中では有用だと思います(中学受験あたりであれば,ふくしま式も外し難いのですが……)。
次に紹介するシステム中学国語シリーズ(最低でも論理入門~完成編)をこなして,赤本などの過去問に移行できると良い感じになるでしょう。
まずは,上の2冊で定石をしっかりと押さえることが大切です。
もしくは,次の1冊を使ってみるのも良いかもしれません。
この参考書は解説やポイントのわかりやすさに定評がありますので,早いうちにこなしておくと実力強化に結び付くのではないかなと思います。もしくは,次の1冊を使ってみるのも良いかもしれません。
石関 直子
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その上で,志望校のレベルに合わせて次の2冊をどうするかといったところでしょう。
大阪府立高校対策としての観点で考えれば,B問題までであれば公立高校編で事足りるでしょう。
C問題はかなり難しい問題が出題されますから,費用面の問題が出てきますができれば難関高校編までこなしていきたいところです。
次の2冊も,システム中学国語シリーズの書籍です。
古文・漢文編の方は古文がかなり苦手な人には好評のようですし,作文対策も付いています。
ただし,古典が得意な人には古文・漢文編は物足らないでしょうから不要でしょう。
漢文は出題されないところでは,出てきませんから,漢文の出ない地域・高校狙いであれば古文・漢文編の漢文編は飛ばしましょう。
国語の読解力の養成には,どうしてもそれなりの時間がかかりますので,手を付けるのであれば,お早めに。
作文対策について補足
ただし,作文については実際に書いてみたものを添削してくれる人を探さなければなりません。学校の先生であったり,塾の国語の先生であったり添削してくれる人を確保しておきましょう。他にも,五ツ木書房の模試を受けた時に案内されると思いますが,五ツ木書房の作文添削サービスを利用して添削指導を受けるのも良いかもしれません。
事前に練習を積めているか,いないかでは,かなり書き上がるまでのスピードや減点されやすいポイントに大きく差が出てきますので。
やはり,作文の実力強化は,丁寧に文章を添削してくれる人のアドバイスなども参考にする必要があります。
しょうもない減点は避けたいですし,自分の文の悪い癖についてあらかじめ指摘されていれば,それを直すことは十分可能ですから。
現代文の読解力強化は高校受験以降でも効果大
現代文の読解の定石を会得してしまえば,高校受験だけでなく,そこから先の方でも効果は大きいです。高校に入ってからは,いずれ文系・理系に分かれていくことになりますが,高校においては国語(現代文)は必修ですから,定期テスト・実力テストには大きく効いてきます。
大学入試においては,文系であれば現代文は入試で避けて通れないのは当然です。
じゃあ,理系はどうなんだ? という話になるのですが,私大専願で,大学ごとの学力試験を受けるだけなら入試科目は英・数・理のみで済みます。
ですが,私大でも指定校推薦入試を受ける場合は評定平均値との兼ね合いがありますから,国語が苦手では話になりません。
国公立大学を志望する場合,センター試験(いずれは新試験に変化?)で現代文読解は必須となります。東大では,理系でも二次試験で国語の試験が課せられます。
最後に
最後になりますが,中学校の国語(特に現代文読解)に付いていけないという人は,以前に書いたエントリの方を参考にしていただければと思います。・国語が特に苦手な人向けの参考書の紹介(主に中学受験や中1・2生向け)
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