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前々回・前回に引き続き,中1・中2生の人向けの回となります。
前々回・前回では,学校で配られたワークのやり直しを軸として基礎~標準レベルを固めることと,5教科が苦手な人向けの参考書・問題集を紹介してきました。
今回は定期テストで高得点が取れており,チャレンジテストでも高得点を狙いに行く人向けの話になります。
中1のチャレンジテストはまだ楽なものも多いですが,中2の方になるとうかうかしてられなくなってきます。
せっかくの冬休みです。部活動も慣れてきたり主力だったりと忙しいとは思いますが,ここでしっかりと勉強を行って地力を向上させていきたいところです。
定期テストで高得点だからと油断は禁物
定期テストで高得点が取れるから,チャレンジテスト・実力テスト・校外の模試でも安定して高得点を確保できる人はごくわずかでしかありません。塾講師としての経験も踏まえて述べると,テストの点数は「定期テスト>実力テストなど」となる人がほとんどです。
もちろんテストそのものの難度の違いもありますが,それ以外の違いも大きいものです。
大まかには次のようなことが言えるでしょう。
- 定期テストはほぼ狭い期間で学んだ内容のみ,実力テスト系は幅広い範囲が出題される。
- 国語や英語の文章は定期テストは見覚えのある物であるが,実力テスト系は初見の文章。
- 数学などは定期テストとは違う知識・公式・定理の組み合わせ方が生じる。図形・関数が組み合わさる問題も出題されるかも。
- 社会は,地理では見慣れない統計資料,歴史も独自の資料が題材となる場合あり。
じゃあ,どういうものをやっていけばいいのかということになりますが,それは次の節以降で書いていきましょう。
国語の実力強化
基本的に,国語は国文法については学校で配られたワークがあればそれをしっかりやりこむことと漢字や語彙力(古典の重要単語を含む)は国語辞書などを用いて自分自身で日々増強していくのが良いでしょう。ただし,現代文の読解力に関しては,文章の形式に合わせた読解の定石を会得するのが一番確実な実力強化となります。
何となく解いているという感覚では得点は安定しませんし,得点源にはしにくいです。
そもそも,中学校の現場では受験国語の読解の定石というかテクニックまで教えてくれる教師はまずいないでしょうし(塾の現場でも定石に踏み込める講師がどれだけいるかは何とも言い難いです)。
次に紹介している書籍の問題全部を解くのは時間がかかるので短期間で仕上げるというのは難しいですが,中3以降へのことも考えて,読解の定石を会得できる書籍に時間をかけてチャレンジしていくのが良いでしょう。
石関 直子
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システム中学国語の2冊セットか学研の文章読解のどちらかを選ぶのが良いかなと思います。
現代文読解の定石を会得できれば,チャレンジテストのみならず高校以降での現代文対策にも効果は抜群ですから,読解方法の定石を早く会得しておくに越したことはありませんね。
数学の実力強化
数学の実力強化は中3の早い段階であれば「塾で教える高校入試 数学 塾技100 新装版 (高校入試 塾技)」をお奨めするのですが,中1生にとっては結構早いかなと思わなくもありません。中2生もちょっと早いかなという気もしなくはないです。
隠れた名著として,東京出版の解法のエッセンスシリーズを紹介しておきます。
このシリーズは系統別に分冊化された内容になっていて苦手な分野・系統のものに絞って対策を行うことが可能です。
ただし,1冊あたりの価格が高めなため,全シリーズ揃えるとなると費用対効果は決して良くはないというのが欠点です。
体裁も東京出版はちょっと独特なのですが,自学自習できる上位生の人にとっては,強力なサポートになってくれるでしょう(東京出版は受験数学については実に様々な本を出版しています)。
学参 東京出版
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このシリーズは他にも「解法のエッセンス 確率編 (高校への数学)」「解法のエッセンス 文章題編 (高校への数学)」「解法のエッセンス/立体図形編」などがあります(全7冊構成)。
他に,最高水準問題集(最高水準特進問題集)のシリーズであったり,ハイクラス徹底問題集の学年別問題集もありかなとは思います。
英語の実力強化
英語は,志望高校が公立か私立かでかなり方向性が変わってきます。府立高校の文理学科をはじめとするC問題採用校を狙っている人に関しては,過去のエントリがありますから,そちらを参照していただければと思います。
府立高校C問題対策は一朝一夕でどうにかできるものではありません。
したがって早くからの準備が必要です。
一方で私立専願を考えているという人は,だいぶ話が異なってきます。
府立高校のC問題のような英問英答にリスニングの割合も高いということはなくなってきますが,その代わり長文の分量が増えたりと高校ごとの癖が出てきます。
ただ,はっきりと言えるのは,単語・熟語の知識の増強,英文法を押さえることは高校以降の勉強も考えれば欠かせません。
何度も繰り返して実力を養成して行ける最高水準特進問題集の英語を用いると良いのではないでしょうか(テキストへの書き込みはご法度です)。
同じ出版社の「塾で教える高校入試 英語 塾技63 新装版 (高校入試 塾技)」とかもありますが,どちらかというと中3に入ってからになるかなと思います。
私立専願を考えている人は中1・中2段階では,難度が高めの学年別問題集を使えばよいのではないかなと思います。
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他にも「ハイクラス徹底問題集 中1英語」「ハイクラス徹底問題集 中2英語」なども良いでしょう。
理科の実力強化
理科については,ハイクラス徹底問題集あたりが定番ではないかと思います。他の選択肢としては,文英堂から発刊されている次の問題集もありでしょう。
- 最高水準問題集 理科1年 ([新学習指導要領対応])
- 最高水準問題集 理科2年 ([新学習指導要領対応])
- 最高水準特進問題集 理科1年 ([新学習指導要領対応])
- 最高水準特進問題集 理科2年 ([新学習指導要領対応])
社会の実力強化
中1・中2なので,社会は地理と歴史の実力強化となります(残りの公民は中3の2学期から学ぶカリキュラムなので)。ただし,社会は問題集の選定基準は他教科と異なる点があります。
歴史は教科書が変わっても,せいぜいちょっとした表現や写真の変更か現代の内容追加ぐらいのものなので少々古い発行年度でも定評ある問題集で全然大丈夫なのですが,地理だけは統計資料の鮮度もあるので,先々を見据えて考えると,古い統計は正直あてにできなくなってくるものもありますので,なるべく発行年度が新しい問題集であることを重視してほしいなと思います。
そういう意味では,次の1冊あたりで地理・歴史をまとめて対策を打つのが良いのではないでしょうか。
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歴史に関しては,次の中から気に入った1冊を使うのも良いでしょう。
なお,チャレンジテストや五ツ木の模試,府立高校入試あたりでは文章記述問題が出題されます。
せいぜい,全体の中で2小問ぐらいだと思いますが,配点的にもそこそこの点数にはなりますので,定番の問題は時間があればこなしておきたいところです。
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資料読解や記述問題は点数ベースにするとそこそこの割合になってくるでしょう。
定期テストではどちらかというと一問一答レベルの知識などでごり押しが効きますが,チャレンジテストや実力テスト,模試・入試本番への足がかりは早い間に作り上げてしまいたいところですね。
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