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朝日新聞での報道内容とその感想
中学や高校の公民,政治・経済(現代社会)での教科書訂正に関する件が,朝日新聞朝刊(2015年2月14日14版)に掲載されていました。教科書訂正に関する報道内容は,集団的自衛権に関する記述訂正のみを報じています。本当に典型的な朝日らしい書き方でした。
訂正内容は「客観的事情の変更」によるものですから,突き返されることはないことが普通です。
記事には,日本教育法学会理事の先生の談話が掲載されていました。この談話はおそらく教科書の修正点の実物を見ていない段階のものではないか? と思いました。前半部分はまあその通りかなとは思います。教科書のスペースは既存の記述もありますから,よほどのことが無い限り,小幅な修正でとどめないとスペースが足らないでしょうし。
私が談話の中で特に違和感を感じた記述を次に引用します。
政府が決めたのだから正しい、という印象を中高生に与えかねず、結果としてバランスを欠き、健全な批判力の養成につながらない記述になっているのではないか。まず,社会科の重要なことは事実は事実として把握させることが第一のはずです。たしかに,健全な批判力を養成することは大切ですが,それは重要な内容を理解させてからの段階だと思うわけですし,現場の教員の腕の見せ所でしょうがと指摘せざるを得ません。
それに,教科書会社もなるべく中立的な記述になるよう心がけているはずです(各社ごとに癖は強くありますけどね)。編集者としては著者を立てなければならない立場でしょうが,ある意味で腕の見せ所じゃないかと思うわけです。
実際問題としては教科書の記述より,現場にのさばっている偏った思想を生徒に押し付ける教員の方がよっぽど深刻な問題のはずです。この問題の方が生徒の健全な批判力の養成を阻害すると思いますがね。教員の中にはいざとなれば内申を人質にしかねないような人も残念ながらいるでしょうし。
印象論的な談話を入れ,世論の印象を操作しようと言わんばかりの朝日新聞の報道姿勢は如何なものかと思うわけです。
受験に関して
新年度からの記述の文面を見ないと言及しにくいところではありますが,全社とも記述されるということになれば,時事問題としての点・各社で共通して書かれている内容(一部メーカーは太字指定している)ことも踏まえれば,定期テスト・実力テスト・模擬テスト・入試問題で出題される可能性は高まるのではないかと思います。興味を持っていただけたようでしたら,下の3つのバナーのそれぞれをクリックしていただけたら幸いです。また,他のブログを探す一助としていかがでしょうか。
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