住民監査請求の結果について

以前に書いた，ソレイユ堺（民進党系）の大毛市議（前堺市議会議長）と自民の平田市議に対しての住民監査請求についてですが，すでにマスコミでも報じられていますけども，監査結果が市HPに掲載されました。

次に，堺市HPの報道提供資料へのリンクを貼っておきます（詳細はそれぞれのリンク先のPDFファイルをご参照願います）。(1)が大毛市議の監査結果，(2)が平田市議の監査結果になります。
・住民監査請求監査結果の概要について（政務活動費の返還請求について(1)）
・住民監査請求監査結果の概要について（政務活動費の返還請求について(2)）

大毛市議は返還勧告，平田市議はお咎めなし

結論から言うと，大毛市議に対しては約153万5000円の返還勧告，平田市議はすでに返還済みのために請求にかかる事実はなくなったとして，実質お咎めなしという形になりました。

また，報道によると大毛市議は弁護士と対応を相談するとのことですが，この件に関して，市長がどれぐらい強い姿勢で臨んでいくんでしょうね。

維新の小林市議のときは百条委員会の設置まで踏み込んだわけですが，今回はそこまで突っ込んでいけるかなあ？（まあ，市長の与党サイドだからそこまで動かないのではと思いますけどね……）

先例と整合性のある対応を取らないと，人治主義だと批判されることになるでしょう。

正直言えば，平田市議に対しての指摘はすでに全額返納済みという点を含めても，ちょっと甘くないかなあ？　という気がしてなりません。

同議員が、政務活動費として認められない経費（199万769円）を政務活動費に充当した収支報告書等を提出したことは、少なくとも過失による不法行為に該当すると認められる。

「少なくとも過失」って表現が非常に甘過ぎるように思えるのは，私の気のせいなんでしょうかね。ちょっと性善説に過ぎるという感はしています。

どう考えても，住民監査請求が出てこなければ，そのままだったでしょうに……。

市の政務活動費の運用指針自体に問題がある？

なお，監査委員からは，次のように意見が付けられました。

より明確に市民への説明責任を果たし、もって議員の政務活動を更に充実させるためにも、現行の運用指針をより具体的なものにならしめることが賢明であろうと思料する。
市長は、運用指針を見直すことを議会に求められたい。

こういう意見が付く状況だということは，実は運用指針がザルでしたということを認めているに等しいのではないのかなと思うのは気のせいでしょうか。

ただ，お粗末なことに，堺市の監査委員の一人であるソレイユ堺の山口市議に対しても住民監査請求が出されている有様（PDFファイル）です（しかも，公職選挙法違反の疑惑も指摘されているという……）。

山口市議に対する監査結果の発表は，来月のGW明けの予定です。
次の監査結果次第では，ソレイユ堺は市民からの信用が失墜することになるでしょうね（国会の方でも某女性議員のガソリン代とかコーヒー代の話とかいろいろあるようですし）。

山口市議に対する監査結果が出された後には，自民の西村市議に対する住民監査請求（PDFファイル）の監査結果が控えています。

堺市にとって最悪の事件とも言っていい68万人の個人情報流出事件の審議すら消極的な会派が議会の過半数を占めてるのが市議会の現状（PDFファイル）。
こんなポンコツな市議会で運用指針自体をまともなものにできるんでしょうかねえ？

こんなんですから，余計に市政や市議会が市民から信用されなくなっちゃうんですよね。
だからといって投票率が下がることに繋がっていってしまうと，余計に特定の組織票の人らが得をするという悪循環に陥ります。

面倒でも次の選挙からちゃんと投票に行こう！

今の市の選挙の投票率を考えると，投票していない人が多く投票に行くようになり，風が吹けば，一発で状況は変わるはずなんです。

政治はめんどくさいとかそういう意見もありますが，そこを一足踏み越えてみることが今後の地方自治・国政を良くしていく一歩になります。

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